プロローグ

アメリカ中西部、広大な森林地帯に囲まれた小さな街「ラクーンシティ」。大手一社の薬品産業に支えられ、普段はほとんど人の訪れることのない、静かなこの街が奇妙な猟奇事件で取り沙汰されて2ヶ月…
街は今、新たな惨劇の舞台へと変わろうとしていた。

ラクーンシティーに向けて夕日に染まったハイウェイを走る一台の車があった。レオン・S・ケネディー。ラクーン市警に新しく配属が決まった新米警官だ。配属初日を派手な遅刻で飾ることになりそうだが、市警察からは何の音沙汰も無い。というより、何度となく交信を試みているのだが、まったくつながらないのだ。「まあいい」レオンは呑気に構え、愛車を走らせる。

同じ頃、クレア・レッドフィールドは、音信の途絶えた兄の消息を追っていた。ラクーン市警に身を置く兄からの連絡がなくなって2ヶ月…。兄の身に一体何が起こったのか?未だ解明されない猟奇事件と何か関係があるのか?異様な胸騒ぎを感じながら彼女はラクーンシティーを目指してバイクを飛ばす。
圧倒的な恐怖と絶望の支配する世界が待つことを二人はまだ知らない…。

【取扱説明書 P.2〜3 より抜粋】

時系列

1998年7月23日
S.T.A.R.S. ブラヴォーチームが捜査中に行方不明になる
[BH0] ブラヴォーチームのレベッカが黄道特急でビリーと出会う
1998年7月24日〜25日
[BH1] S.T.A.R.S. アルファチームがブラヴォーチーム捜索に出動(洋館事件)
1998年9月28日
[BH3] 単独でアンブレラ社を調査していたジルがラクーンシティから脱出を試みる
1998年9月29日
[BH2] レオンとクレアがラクーンシティーに到着

人物相関図

バイオハザード2 人物相関図

プレイヤーとパートナー

レオン・S・ケネディー(21)
本作の男主人公。
ラクーン警察署に配属された新人警察官。正義感が強く、弱い者を守る使命感に燃えている。
エイダ・ウォン(年齢不詳)
レオンの前に突如現れた謎の女。恋人ジョンの情報を得るためにある人物に会いに来たというのだが…。
クレア・レッドフィールド(19)
本作の女主人公。
バイクに乗るのが好きで好奇心旺盛な女子大生。ラクーン市警の特殊部隊員である前作の主人公クリスは彼女の兄である。
シェリー・バーキン(12)
アンブレラ社で働く両親を持つ。人見知りが激しく、寂しがりな性格。警察署に隠れていた時に偶然、クレアと出会う。
【取扱説明書 P.4〜5 より抜粋】

用語

R.P.D.
Racoon Police Department = ラクーン警察署
S.T.A.R.S.
Special Tactics And Rescue Service = 特殊戦術および救助部隊
U.S.S.
Umbrella Security Service = アンブレラ保安警察