ストーリー
元祖ビデオゲームのヒーローにして、この道の草分お猿の長老クランキーコング。
ロッキングチェアに揺られながらドンキーコングとその相棒ディディーコングに今日も何やらお説教の様子…。
「やれなんじゃな、前回の冒険は、お前らにしては上出来じゃった。まあ、あの奇麗な絵と最新のサウンドがあれば、黙っとっても子供たちにはうけるわのう。」
ほんと説教好きのじいさんだ。
「わしの若い時分には、画面の色数にもそりゃあ今じゃ考えられんような限界があってのう。それでも、今のやつらには逆立ちしてもかなわんような素晴らし~いゲームを創ったもんじゃ。おい、ドンキー聞いとんのか!」「え~い、もう、うっさいじいさんだなぁ!けど、絵が奇麗なだけで『スーパードンキーコング』はうけてたわけじゃないぜ。やっぱりゲームが面白かったから、みんな遊んでくれたんだよ。なあ、ディディー」
「あったりめーじゃん。おいらたちの冒険に色数や画面の奇麗さなんてカンケーない!」
「ほほう。それじゃあお前たち、白黒で8ビットシステムのゲームボーイでもおもしろ~い冒険で子供たちを楽しませてやれると言うんじゃな?」
ドンキー、ディディー声をそろえて、「とーぜんです!」するとクランキー、ニヤリと笑ってこう言った。
「じゃあキング・クルールに言ってクレムリンどもに、またバナナを隠させようかの~。新しい敵や罠や仕掛けも用意させるぞ。では、お手並み拝見。ワッハッハッハッハッ…。」
どうやらクランキー初めからたくらんでいたみたい。ドンキーもディディーも「やられたっ!」て感じですが、こりゃもう後へは引けないよね。「やってやろうじゃないの!」
食いしばった歯をむきだしながらそう言うと、2匹はお家に帰ります。ドンキーは軽やかタッタカタ。今日はぐっすり眠るつもりなんだろうな。そう、明日から始まる新たな冒険に備えてね…。
【取扱説明書 P.2~3 から抜粋】