はじめに
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』はゼルダの伝説の“はじまりの物語”という事で、シリーズで最も古い時代が冒険の舞台となります。
1998年に発売された『時のオカリナ』では語られる事がなかったマスターソードの誕生やハイラル王国の建国に関するストーリーが語られるそうです。
ゼルダの伝説シリーズの歴史を紐解く上では重要な位置付けとなる本作をより一層楽しむために、特に重要そうな情報をまとめてみました。
『スカイウォードソード』をプレイする前に、『時のオカリナ』での設定をおさらいしておきましょう。
三大神
神話によるとハイラルの大地を創造したのは、力を司るディン、知恵を司るネール、勇気を司るフロルの3人の女神だと伝えられています。
世に 理なく、命未だ 形なさず。
混沌の地 ハイラルに黄金の三大神、降臨す。
すなわち、力の女神 ディン…
知恵の女神 ネール…
勇気の女神 フロルなり。
ディン…
その たくましき 炎の腕を もって、地を耕し、赤き大地を 創る。
ネール…
その叡知を 大地に 注ぎて、世界に 法を与える。
フロル…
その 豊かなる心により、法を守りし 全ての命 創造せり。
三大神、その 使命を終え、彼の国へ 去り行きたもう。
神々の 去りし地に、黄金の聖三角 残し置く。
この後、その 聖三角を 世の理の 礎とするものなり。
また、この地を 聖地と するものなり。
3人の女神にはシンボルマークが設定されていて、『スカイウォードソード』の世界でもそれらを見かける事になります。
『スカイウォードソード』に登場する大地は大きく3つの地域に分かれていますが、オルディン地方(デスマウンテン)はディン、ラネール地方(ゲルド砂漠)はネール、フィローネ地方(コキリの森)はフロルに所縁のある土地のようです。
トライフォース
トライフォースとは上述の神話で語られている“聖三角”の事で、女神が遺したと伝えられる秘宝です。
3つの黄金の正三角形からなり、これを手にした者の願いを何でも叶える事ができると伝えられています。
トライフォース自体には善悪を判断する機能は有していないため、悪しき心を持つ者達の手からいかにしてトライフォースを守るかがとても重要です。
3つの正三角形は三女神のシンボルでもあり、上が「力(ディン)」、左下が「知恵(ネール)」、右下が「勇気(フロル)」に対応しています。
三人の 女神さまは ハイラルの どこかに 神の力を持つ トライフォースを 隠されました。
その力とは トライフォースを 手にした者の 願いを かなえるものでした。
心 正しき者が 願えば、ハイラルは 善き世界に 変わり…
心 悪しき者が 願えば、世界は 悪に 支配される…
そう 伝えられていました。
そこで、いにしえの賢者達は 心 悪しき者から トライフォースを 守るため 時の神殿を造られました。
聖なる三角の 在るところ… 聖地は 己の心を映す鏡なり。
そこに 足踏み入れし者の心、邪悪なれば 魔界と化し、清らかなれば 楽園となる。
トライフォース… 聖なる三角…
それは 力、知恵、そして勇気…
三つの心をはかる 天秤なり。
聖三角に触れし者… 三つの力を あわせ持つならば 万物を統べる 真の力を得ん。
しかし… その力なき者ならば 聖三角は 力、知恵、勇気の 三つに 砕け散るであろう。
あとに 残りしものは 三つの内の 一つのみ… それが、その者の 信ずる心なり。
もし、真の力を 欲するならば 失った二つの力を 取り戻すべし。
その 二つの力… 神により 新たに選ばれし者の 手の甲に 宿るものなり。
『時のオカリナ』の時代、聖地でトライフォースに触れたのはゲルドの盗賊王ガノンドロフでした。しかしガノンドロフには知恵と勇気が足りていなかったため、伝説は現実となってトライフォースは砕け散り、ガノンドロフには力のトライフォースだけが残りました。
残りの2つのトライフォースのうち、知恵はゼルダ姫に、そして勇気は時の勇者リンクに宿りました。
3人の手の甲にはそれぞれの心に対応したトライフォースがあざとなって残り、3人が一堂に会したりすると共鳴して光りだします。
マスターソード
マスターソードは時の神殿の奥の部屋の時の台座にまつられていた剣です。退魔の剣とも呼ばれ、大魔王ガノンに対抗できる唯一の武器としても有名です。
マスターソードは武器としてだけではなく、トライフォースがある聖地への扉を開く鍵としての役目も担っていました。
マスターソードを時の台座から引き抜くと、聖地にある光の神殿へと道が繋がる仕掛けになっていました。
『スカイウォードソード』ではどのようにしてマスターソードができあがったか、またどうして魔に対抗できる力を得たかなどが語られるはずです。