2008Dec01
「Yahoo! メール」のスパムフィルタの精度(2008年10-11月分)
10月と11月に Yahoo! メールに届いたスパムテータを集計したので、結果発表。
スパム | 見逃し | 漏れ率 | |
---|---|---|---|
2008年11月 | 373 | 2 | 0.5% |
2008年10月 | 670 | 3 | 0.4% |
2008年9月 | 666 | 9 | 1.3% |
2008年8月 | 845 | 13 | 1.5% |
2008年7月 | 732 | 13 | 1.7% |
2008年6月 | 660 | 12 | 1.8% |
2008年5月 | 963 | 130 | 11.9% |
2008年5月には10%を超えて「使えない」と言われたのが嘘のようです。
そのフィルタ精度の低さに耐えかねて僕は Gmail に乗り換えてしまったので、もう今更改善されても遅いんですが。
これにはちゃんと理由があって
スパム流通量が激減、米大手ISPが業者の接続遮断(ITmedia)
スパムメールやマルウェアを大量に配布していた米国の業者がインターネットサービスプロバイダー(ISP)に接続を遮断され、その結果、スパムメールの流通量が激減した。(中略)接続を遮断されたのは米カリフォルニア州サンノゼの McColo Corp という業者。Washington Postのセキュリティブログ「Security Fix」によれば、世界で配信される迷惑メールの75%以上にかかわっていた。
11月を10日間ごとに区切って各期間中のスパムメールの受信数を比較すると、スパマーの接続が遮断された効果が一目瞭然で面白いです。
- 11/01-11/10 209通
- 11/11-11/20 72通
- 11/21-11/30 72通
- 不明(送信日時偽装) 22通
ちなみに9月大量に届いていた「Royal Club Casino」と「Euro Dice Casino」も McColo 経由だったらしく、接続遮断日を境にピタッと止みました。
今回のスパム業者の締め出しのダメージはかなり大きいようで、遮断から半月以上経っているにも関わらずスパム量は依然低いまま。久々にスカッとさせられました。このまま廃業して欲しいものです。
あともう一つ。
今月のスパムで特徴的だったものに「差出人が自分」のスパムメール。
数えてみたら395通中、82通(21%)がこれに該当しました。
メール差出人(From)を偽装するのは難しくないと聞くので別に驚きはしませんが、スパムとしての効果はどうなのでしょう?
あからさまに怪しいので、開封率も低そうなのですが…。
すぐにこの手は廃れるのではないかというのが僕の予想です。
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