グラフィック

ゲームボーイから Switch へフルリメイクされるにあたり、グラフィックは大幅に向上しています。
オリジナルでは 2D でモノクロだったグラフィックが、フルリメイク版ではミニチュアのジオラマ風のグラフィックに変更されています。

フィールド

2019年6月時点で確認できる限りでは、冒険の舞台であるコホリント島の地形は、オリジナル版を忠実に再現しています。

しかし1つ大きな違いがあります。

  • GB - フィールドは一画面に収まる範囲で細かく区切られていて、全部で 16x16 画面あるという構成(「コホリント島マップ」参照)。隣接区画に移動すると、一画面単位でマップが切り替わる。
  • Switch - 区切りは撤廃され、島全体が1つの大きなフィールドになっている。

システム関連

アイテム関連

GB版ではA・Bボタンに割り振っていたセレクトアイテムが、Switch版ではX・Yボタンに割り振ります。

また以下のアイテムはセレクトアイテム扱いではなくなり、あらかじめ4つのボタンに割り振られています。

  • B - 剣
  • R - 盾
  • A - パワーブレスレット
  • L - ペガサスの靴

この変更により、GB版ではセレクトアイテムを頻繁に変更しなくてはいけなくて煩雑だったのが、Switch版では快適に遊べるようになっています。

ハート

ハートの最大数が14個から20個に増加。
入手できるハートのかけらやうつわが増えている(「ハートのかけら > ハートのかけら/器(Switch)」参照。

ダンジョンボス撃破後、ハートの器を取らなくても進められるようになっています。
よって初期状態のハート3個で冒険に挑戦可能です。

おもいで

見聞きした大事な話等は「おもいで」としていつでも振り返ることができます。

  • 人から聞いた話(例:マリン、フクロウ)
  • ハートのかけらの入手場所
  • 秘密の貝殻の入手場所

辛口モード

高難易度の辛口モードを選択可能。
このモードの特徴は:

  • 受けるダメージが通常の2倍
  • 敵を倒したり、草を刈ったりしても回復のハートが一切出ない。回復手段は「秘密の薬」、「妖精」、大妖精の泉とハートのかけらと器入手時のみ。
  • 妖精も草やツボ、木にダッシュしてぶつかっても出てこない。

新規追加要素

パネルダンジョン

DX版で追加された写真屋が、ダンペイの小屋になっています。
中にいるダンペイさんに話しかけると、パネルダンジョンが遊べます。

  • クリアしたダンジョンの各部屋をパネルとして入手。
  • 手にしたパネルを組み合わせて、オリジナルのダンジョンを作れる。
  • パネルダンジョンをクリアすると、アイテムがもらえる(パネル、妖精のビン、秘密の貝殻、ハートのかけら、ハートの器など)。

amiibo 対応

amiibo リンク【夢をみる島】

ゼルダの伝説シリーズのキャラクターの amiibo に対応しています。
これらはパネルダンジョンで効果を発揮します。

  • ゲームと同日発売の「リンク 【夢をみる島】」 - 強敵「シャドウリンク」を出現させる罠を仕掛けられる。
  • 既発売のその他のゼル伝キャラ - amiibo 専用追加パネルがもらえる。
  • 作ったパネルダンジョンを記録し、他のプレイヤーに遊ばせることができる。

細かな変更点

装備関連

  • 妖精を捕まえて所持できる「妖精のビン」がアイテムとして追加(全部で3個)。
  • 秘密の貝殻が近くにあると反応する「貝がらセンサー」新登場。
  • 「キノコ」がホールドアイテム扱いになっている。
  • リンクが上下左右、どの方向を向いて剣を振っても、右下だけは攻撃できなかったのができるようになった。
  • ジャンプ中に剣で攻撃すると、勢いつけて剣を振り下ろす「ジャンプ斬り」になる。
  • ジャンプ中に弓矢/ブーメラン/マジックロッドを撃つと、高く飛んでいく。
  • 道具屋にバクダンが売り出されるのは Lv2 ダンジョンクリアして巻き貝のホルン入手後(GB/GBC 版ではスコップ購入後、最速で剣入手後)。
  • 自分で置いたバクダンの爆発でもダメージを受ける。
  • パワーブレスレットで岩などの物を担ぐ時、GB/GBC 版ではホールドしたあと十字キーを逆方向に入れる必要があったが、Switch 版では A ボタンのみで担げる。
  • ペガサスの靴でのダッシュ中に斜め入力を受け付けるようになった。これにより進路を若干横に外らせるようになった(斜め移動できる)。
  • アングラーの水かきなしで深い水に入ると、溺れてダメージを受ける(GB版ではノーダメージ)。
  • フィールドの木にフックショットを突き刺せる。
  • フックショットはダメージを与えることができなくなり、敵を麻痺させることしかできない。
  • ブーメランと交換したアイテムは300ルピー払って買い戻せる。
  • ブーメランの威力がやや弱体化。弱い敵なら一撃で倒せるが、その他の敵は1発目で麻痺させ、2発目でやっと倒せる。ただし GB/GBC 版では倒せなかったウィズローブは倒せる。
  • GB/GBC版ではブーメランを投げた後に空飛ぶニワトリを担いて飛ぶと、ブーメランがリンクの真下をくるくると回っていたが、Switch版ではそれができなくなった。
  • 横スクロールの水中面では剣以外のアイテムは使えない。
  • 剣のリーチが短くなっているようで、ブロック越しに剣の攻撃が当たらない。
  • 剣 Lv2 はツボを斬って壊せる。
  • 剣 Lv2 の入手可能次期が遅くなった。GB/GBC 版では Lv5 ダンジョン「ナマズの大口」に入る前、Switch 版では Lv6 ダンジョン「顔の神殿」に入る前。
  • 剣 Lv2 の剣ビームを出せる間隔が長くなっている:GBC = 約0.5秒、Switch = 約2秒。
  • マジックロッドの威力もやや弱体化。弱い敵なら一撃で倒せるが、その他の敵は数発必要。
  • 魔法の粉・バクダン投げ・物投げ・弓矢・フックショット・マジックロッドは8方向に撃てる。
  • 鏡の盾でモリブリンなどが投擲してくる槍を弾き返して敵を倒せる。
  • バクダン矢でツボを割ることができる。
  • オカリナの曲ごとに、音符以外の演出がある(例:「マンボウのマンボ」の場合は泡が出る)。
  • ブレスレット装備で壁をつかめない。

ミニゲーム関連

  • ミニゲームは全体的に大幅に進化。もらえるアイテムが増え、プレイする価値がアップ。
  • クレーンゲームの動きやアイテムの配置が変更。
  • クレーンゲームの景品としてマリオシリーズの敵キャラの「フィギュア」が追加。これらはメーベの村の住人の家に飾れる。
  • 釣りでは魚の種類やルアーの選択肢が増えている。
  • 急流すべりに「アイテム集め」と「タイムアタック」という2種類の遊び方が用意されている。
  • 急流すべりでフックショットを使ってイカダの動きを制御できる。

利便性向上

  • 手動セーブに加え、オートセーブ機能を搭載。
  • フィールドマップやダンジョンマップにマーカーを配置できる。
  • GB/GBC 版で「ワープの穴」と呼ばれていたものが「ワープポイント」に改称され、数が増えている(4→10)。またワープする際、ワープ先を選んで飛ぶことができる。
  • わざわざワープポイントの所まで行かなくても、オカリナ曲2「マンボウのマンボ」を吹いてワープポイントへワープできる。
  • オカリナ曲2「マンボウのマンボ」を吹いた際、ワープするかどうか確認が入る(GB/GBC版では曲を吹くと、問答無用でワープする)。
  • 穴に落ちた場合、復帰場所は部屋の入口ではなく穴に落ちる直前にいた場所。
  • ダンジョンで入口と中ボス部屋をつなぐワープポイントに入ると問答無用だったのが、ワープポイントの上に乗り、反応があってから約1秒待たないとワープしなくなった。

ダンジョン関連

  • GB/GBC版では解いた仕掛けが元に戻ってしまいその都度やり直さなくてはいけない場合が多かったが、Switch版ではそういうことがなくなり何度も同じ仕掛けを解き直す必要がなくなった。
  • ダンジョン内でハートゲージの下に所持している小さなカギとボスのカギが表示される。
  • コンパスの新機能:音とともに画面内にコンパスマークが表示されてカギがあることを知らせてくれる。
  • ボス部屋に入ると戦闘開始前にボスの名前が表示される。
  • ダンジョンのボスの行動パターンが変化している。
  • 服のダンジョンの入口で魔法の粉を売ってもらえる(20回分100ルピー)。
  • 服のダンジョンの140ルピーが置いてある部屋、GB/GBC 版ではダンジョンから出るたびに140ルピーが復活していたが、Switch 版ではルピーが復活しない。
  • ナイトの駒を使った仕掛けからランダム要素が省かれる。
  • Lv5 ダンジョンの中ボス「マスタースタルフォン」をバクダン矢で攻撃すると小さな鍵を落とすバグは修正。
  • 「マスタースタルフォン」最終戦で戦闘前のセリフがなくなった(GB/GBC版では「ゲゲッ!またきやがった!ホントにあきらめのわるいヤローだ」と言っていた)。代わりに戦闘中に何らかの方法(マンボウのマンボなど)で撤退して再戦した場合に聞くことができる。
  • Lv7 ダンジョン「オオワシの塔」のブーメラン斜め投げを使ったショートカットができなくなっている。
  • Lv7・Lv8 ダンジョンに登場する360度回転してビームを放つ砲台は、鏡の盾でビームを跳ね返すと行動停止する。
  • Lv8 ダンジョンの床を作る機械「カタカタ」、GB/GBC版では横から押すことで動き始めたが、Switch版ではAボタンを押すことで動き始める。
  • Lv8 ダンジョンの中ボス「マイトパンチ」のダッシュアッパーを受けても入口ではなく隣の部屋に飛ばされるだけ。

イベント関連

  • GBC『夢をみる島DX』で追加された写真屋さんは不在。
  • わらしべイベントでタリンが蜂の巣の下に現れるのは、「棒きれ」入手後(GB/GBC版では Lv3「カギの穴ぐら」クリア後)。
  • マリンが浜辺に移動するフラグ変更。GB/GBC版では熊のコックに「蜂の巣」を渡すことが条件だったが、Switch版ではセイウチに話しかけること。
  • 熊のコックに「蜂の巣」を渡した時、マリンをお借りした前か後か(マリン離脱後を含む)で会話が変化する(GB/GBC版ではそもそもマリンをお借りする前に蜂の巣を渡せない)。
  • オバケのお礼が「秘密の貝殻」から「妖精のビン」に変化。秘密の貝殻は最初から入り江の家のツボの下に落ちている。
  • わらしべアイテム「ピンクのブラジャー」が「ネックレス」に変更(*)。
  • どうぶつ村のカバのモデルが服を着ている(*)。

* ブラジャーやヌードモデルがカットされたのは、性的表現の規制が海外では厳しいため。これらは海外の GB/GBC 版からで、Switch 版はそれに準拠したものになっている。

地形関連

  • Lv2 ダンジョン「ツボの洞窟」前に咲くモネアの1つが岩に置き換わっている。これでワンワンを返した後もダンジョンに入れる(GB/GBC版ではフックショット等がないと入れなかった)。
  • アナボコ畑のフクロウ像の西側に岩と穴が新設。スライムの鍵を入手後にリチャードの別荘まで戻らず、ダンジョンの鍵穴にショートカット可能。
  • 看板の迷路手前の穴が3連続穴から5連続穴になったため、超えるためにはフックショットが必要。
  • 空飛ぶニワトリなしでもカナレット城のお堀沿いの秘密の貝殻が取れるようになっている(5連続穴の先にフックショットを刺せる切り株があり、お堀に飛び込める箇所もある)。
  • マンボためごろうがいる洞窟の前の水路を西に進むと、カナレット城のお堀に落ちる水路が新設されている。
  • ニワトリ小屋の西に壁に囲まれた穴が追加(バクダンを投げ入れると秘密の貝殻が飛び出てくる)。

その他

  • プレイヤーの名前を「マリン」にすると隠しBGMが聞ける。
  • 草を刈って5ルピーが出ることがある。
  • リンゴの木に突進するとリンゴ(ハート1個分)や青リンゴ(ハート3個分)が落ちてきて、それを食べてハートを回復できる。
  • 大妖精の泉:ハートが減っていなくても常に大妖精が姿を現している。また妖精も飛んでいる。
  • ルピーを999ルピー以上持てる。
  • ツボでツボを割れる。
  • メーベの村にいるニワトリやキツネをマジックロッドで燃やせない。
  • 「まもりの木の実」と「力のかけら」の持続条件が完全な時間制(30秒)になる。
  • ダンジョンのレベル表記廃止。
  • ゲームをクリア後、セーブできる(ファイルナンバー前に★マークが付く)。
  • 剣と盾持ちの敵に攻撃が当たりにくくなった(GB/GBC版は正面から回転斬りなどであっさり倒せた)。倒すには気づかれる前に背後から斬るか、盾で攻撃を防いで隙を作りそこを突く必要がある。
  • 槍を投げてくる敵が『神々のトライフォース』の槍投げ兵士に近い挙動になっている(GB/GBC版は自分から襲ってくることはない)。
  • 水が透き通っているため、水の中に沈んでいるハートのかけらなどを視認できる。
  • GBC版で200ルピーだった宝箱が100ルピーか300ルピーに変更。
  • 名前がなかったキャラに名前が付いた。例:四つ子=テンテン・ケンケン・タムタム・トムトム、四ツ子の母親=ママ—シャ
  • 空飛ぶニワトリがリンクから少し離れて止まってくれる。これにより岩を持ち上げようとして空飛ぶニワトリを持ち上げてしまうような誤動作が減った。
  • GB/GBC版ではゾルやキースを倒すとハートを落とさなかったが、Switch 版ではハートも落とすようになった。
  • きまぐれトレーシーから秘密の薬を買う際、GB/GBC版では8回買う毎にに7ルピーにおまけしてくれていたが、Switch版では9回買う毎におまけしてくれるようになった。
  • うるりらじいさんの家から電話すると、バケットマウスではなくニテン堂ギャラリーにつながる。
  • GB/GBC版では弓矢の所持数アップした後に店で弓矢を購入した場合、所持数アップした分まで矢を満タン(60本)にして渡してくれていたと思うが、Switch版では初期の最大持ち数(30本)までしか矢を付けてくれない。
  • 中盤以降に現れる四つ子の謎の5人目が出なくなった(風見鶏前に5人目が現れるのではなく、ケンケンがクレーンゲーム屋から風見鶏前に移動するようになった)。
  • ヤッホーばあさんの居場所を教えてくれる四つ子の1人(ケンケン)。GB 版のゲーム終盤では「えっ? おいらたちは、いつからこの島に住んでるかって…? 『いつ』ってなんだろ? そんなこと、分かんねえや。」と言っていたが、Switch 版ではいつまでもヤッホーばあさんのことしか言わない。
  • バズブロブとヤーナ砂漠の骨に魔法の粉をかけた時に聞ける言葉が変わった。
  • 黄金の葉っぱが、アイテムのホールドアイテム枠に入らず、カギと同様ハートの下に表示されるようになった。
  • セーブする時、3つのファイルからどれか1つを選ぶ方式に変更。GB/GBC版でもセーブファイルは3つあったが、別のデータには上書きできなかった。
  • ワンワンがポーンを食べられなくなった。硬い甲羅でワンワンの歯を弾いてしまう。