手記とは

『ブレイブリーデフォルト2』には“手記/日記/記録”が書かれた本が全部で8冊隠されています。
ストーリーを進めることで、本がある場所が黄色く光って、そこで「調べる」をすると読むことができます。

書かれている内容はストーリーを補完する文章で、本作をより深く楽しむなら必見です。
特に「ミューザ王の手記」と「イメルダの手記」を読むことで、ラスボスの出自に関わる重要な秘密が判明します。

手記場所
オルテンの手記ハルシオニア(宿屋)
バーナードの手記サヴァロン(遊技場2F)
審問官の記録ライムダール(審問所)
ミューザ王の手記ミューザ
村長の日記エンデルノ村(村長の家)
メアリの手記荒れ果てた邸宅(3F)
エマの日記ウィズワルド(民家)
イメルダの手記マグ・メル(エリンの家)

オルテンの手記

オルテンの手記 隠し場所

オルテンの手記は春風の国ハルシオニアの宿屋内にあります。

内容

アスタリスク、なんという力だ!

武に秀でた兄を、この私が一撃で倒すなど今でも信じられん
しかも素手でだ!

これならば、暴れた騎馬に蹴り殺されたとでもしておけば、誰からも疑われる事はあるまい

これで宰相の地位は、私のものだ

あとは、あの小生意気なグローリア王女を息のかかった者の許へと嫁がせ、風のクリスタルを奪うだけだが、王女の側にいるスローンには警戒する必要がある

念の為に、傭兵でも雇っておくとしよう

幸いな事に、ホログラードのアダマスよりもらったアスタリスクはまだ2つ残っている
これを傭兵に与えておけば、たとえスローンといえども為す術はあるまい

計画は順調だ

あと少し、あと少しで、このハルシオニアが私のものだ!

バーナードの手記

バーナードの手記 隠し場所

バーナードの手記は渇水の国サヴァロンの遊技場2階にある遊技場オーナーの部屋にあります。

内容

あの怪しい女から聞いたクリスタル
この目で見るまでは半信半疑だったが、どうやら本物だったようだ

しかし、ミューザの襲撃に参加した連中……
どいつもこいつも一癖も二癖もありそうなヤツらばかり

ホログラードの軍人はともかくライムダール正教の司祭に、なぜ参加しているか分からん絵描きときたもんだ

どうやらこいつらも、アスタリスクを持っていたらしいが……

もっとも真っ先に倒されたのがホログラードの軍人というのがお笑い草だ

だが、ヤツが持っていた魔獣使いのアスタリスクを手に入れる事ができたのは、儲けものだった

アスタリスクはいくらあっても困らねえ
こんな便利なもんが、世の中にあったとはな

そして、水のクリスタルも手に入れた
あとは、サヴァロンをオレのものにするだけだ

さて、どこから手を付けようか……

審問官の記録

審問官の記録 隠し場所

審問官の記録は深雪の国ライムダールの審問所内にあります。

内容

審問官ヘリオ、記す

ライムダールの町に住むウィルなる者、迷いの森の魔物にたぶらかされ、毎夜、毎夜、その魔物と密会せし

審問記録を調査するも、該当する魔物の記述は見当たらず、伝え聞くその姿、古に滅びし妖精の如し

我が祖国の伝承にならい、妖精を神敵と定めるようドモヴォイ最高司祭へ進言、承諾を得る

明後日、神判を行うなり

ミューザ王の手記

ミューザ王の手記 隠し場所

ミューザ王の手記は宿命の国ミューザにあります。

内容

古きミューザの言葉で綴られている……

儀式の準備は整った

あとはヤミノヒトミと対峙し、我が生命を代償にクリスタルの力を借りて封じるのみ

だがイメルダ殿の話によれば、すでにヤミノヒトミの力は神に匹敵するものとなっており、200年封じるのが限界との事

これを保つためには、封印の儀式を施した血筋の者が、200年ごとにその命を以って4つのクリスタルに力を与えなければならぬという

もはや倒す事が叶わぬ以上やむを得ぬとはいえ、我が子孫にその枷をはめてしまうのは心苦しいが、これも我が王家の者が起こした不始末ゆえだ

我が妹イナンナよ

我が友であり、亡くなったお前の想い人のためにもお前を止めてみせる

待っておれ……

村長の日記

村長の日記 隠し場所

村長の日記は辺境のエンデルノ村の村長の家にあります。

内容

ようやく一息つく事ができ、こうしてペンを執っている

村に流行り病の兆しがあったのは、わずか1週間前
それがあっという間に広まり、村の大半が罹患してしまった

私も多少の医術の心得があるとはいえ、その道の者には遠く及ばない
こう雪深くては、近くの町に助けを頼もうにもままならず

もはやこれまで……そう覚悟した時だ
4人の旅人がエンデルノ村を訪れたのは

彼らは村に蔓延している病について説明すると、その特効薬となる薬草も採ってきてくれた

彼らのおかげでエンデルノ村は救われた
村の者総出で、この4人の旅人を歓待したのは言うまでもない

数日後、再び彼らが旅へと向かう際、旅人の1人 --- アイリーンという名の女性がもてなしの礼として、私に1つの宝石を渡してくれた

彼女によれば、これは薬師のアスタリスクと呼ばれる魔石で、持つ者に医術の力を授けてくれるのだという

辺境の村であるエンデルノにとっては、まさに宝物だ

私は何度も何度も礼を述べた

それからしばらくして、“光の戦士”と呼ばれる4人の旅人が、あちらこちらの町や村を救っているという噂を聞いた

きった、あの旅人たちこそ“光の戦士”だったのだろう

願わくば、彼らの旅に祝福のあらん事を……

メアリの手記

メアリの手記 隠し場所

メアリの手記は荒れ果てた邸宅の3階にあります。
クエスト073「陰なる者のメッセージ」でこの手記を取りに来ます。

内容

------ あの日、愛する父から知らされた時はとても驚かずにはいられなかった

一族には、門外不出の秘密があるというのだ

その秘密とは、国のために隠密の使命を帯びている事
誰にも知られる事なく、過去に直面した多くの国難を未然に食い止めてきた事
先祖が他人を殺めた事もあった

だがそれは国のために一族が自らの手を汚すのだ、と、父はそう説明してくれた

こんな運命に巻き込んですまない、と父は言った

でも私は同時に一族に流れる強い絆を感じたのも事実だ

正直、嬉しかった

だが都合が悪くなった国は、バーナードと結託し、父を殺した

憎い

一族を利用するだけして、都合が悪くなったら捨てるこの国が

国に尽くした父を守ってくれなかったこの国が
この国の何もかもが憎い

憎い、憎い、憎い……

罪を贖わせるために復習したいが、今はまだその時じゃない

いつか必ず好機はやってくるはず
その時まで私は姿をくらます

父から学んだ隠密の技で
メアリという名を捨てて

今はただ、その機会を待ち続けるのだ

エマの日記

エマの日記 隠し場所

エマの日記は魔法の国ウィズワルドの民家内にあります。

内容

アイリーンのツテを頼りに、1000年前のヤミノヒトミの軌跡を辿る事で手に入れた古き魔導書

アスタリスクと反応し、その結果一部を読み取る事もできた

だが、残りのアスタリスクを手に入れるのは難しい

妖精王たるアイリーンはこの地より離れる事はできず、私がマグ・メルを訪れたとしても妖精たちからアスタリスクを借り受ける事は無理だろう

そして、スローンの持っていたブレイブのアスタリスクも…

魔法によって若い頃の肉体を維持してきたが、それも限界が近い

その分、精神の消耗が激しいのだから、当然といえば当然だが

だが、私は諦めはしない

なんとしても、魔導書を読み解いてみせる

命を賭してヤミノヒトミを封じたグウェンデルのためにも……

イメルダの手記

イメルダの手記 隠し場所

イメルダの手記は妖精の郷マグ・メルのエリンの家の中にあります。

内容

妖精の言葉で綴られている……

イナンナはただただ、純粋は篤学の士であった
自分の知らない事を知りたい、世の理を解明した ------ それだけを求めていただけだった

そんな彼女の願いに応え、私はアスタリスクと記憶の泉の存在を教えた

その時の彼女の驚きよう、そして共にマグ・メルを訪れていた黒髪の青年と喜び合う姿を、私は今でも忘れる事ができない

彼女の才能は素晴らしいものだった

またたく間にアスタリスクの原理を理解し、新たなアスタリスクを考案するほどであった彼女のおかげで、創り上げる事ができたアスタリスクも決して少なくない

私も日々、イナンナと交わす議論が愉しかった
それゆえに、彼女が新たなアスタリスクを創っている事に気が付けなかったのだろう

司書のアスタリスク ------

様々な記憶や知識を記録し、活用するアスタリスクだ

イナンナは子のアスタリスクを使い、次々と知識を増やしていった

しかも、それらの知識を元にアスタリスクの形状さえも変えていたため、マグ・メルの誰も司書のアスタリスクの存在を感知できなかった

やがてイナンナは禁断の知識にも手を出し、永遠の命も手に入れた

だがその代償は見るも無残な姿への変貌と、ただ記憶や知識を求める魔物と化してしまうというものだった

多くの人間や妖精が記憶を食われ、その犠牲となった
彼女を止めようとした黒髪の恋人も……

ああ、彼女にアスタリスクと記憶の泉の事を教えなければ……

後悔の念はいつまでも尽きない